元村(もとむら)探索 - 2012.02.19 Sun
「元村(もとむら)」とは口永良部島にあった昔の集落の名前です。
ちょうど今の「前田集落」そばの山よりの所にあって、天保の時代におきた噴火により集落が焼失し、そこに住んでいた人々は今の「本村集落」へ移り住んだと記録されています。(本村はその時出来た集落)
それでも今も「元村」には山の神様が祭られています。人やお墓は「本村」へ移っても山の神様だけはそこに留まったそうです。神社には一の門、二の門があり、女性は入れなかったとか。青年達が奉納する「棒踊り」も神社の前の広場で踊られていたため女の人は見れなかったそうです。
今、口永良部島に関する資料を読み込んで歴史の勉強をしているのですが「元村」と「本村」の話も面白く、実際に山に入って見たら当時の住居跡らしき石垣がちゃんと残っていました!
自分の住んでいる所を知るというのは面白いですねえ。
山の神様は本当は女性を嫌うので近づいてはいけないのだろうなあ、と思いながらも参拝させていただきました。
周囲は本当にすばらしい森で、その中にひっそりと神社があり、感覚的に『ここには神様がいらっしゃる』と感じる所でした。
森の中に溶け込むようにある人工物。コレはなんだったんだろう、、(写真)。
昔の足取りを探る散策はこれからも続けるのでまたご報告しますね。
ダイダイピール - 2012.02.07 Tue
ダイダイでピールを作りました。
ダイダイとは、レモンのようにすっぱい柑橘類で大きさは夏みかんぐらい。
ちょうど寒い時期に採れ出すので、島の人は鍋の時期には欠かせない(鍋料理に欲しくなる)柑橘といった感じ。
風邪予防にダイダイ果汁と蜂蜜をお湯で割って飲ませなさい、と島のばあちゃんが教えてくれましたが、この時期ならでは、で昔から使われていたんだなあ、と感じました。
私は果汁で手作りポン酢を作り、皮も大事にとっておいて写真のような砂糖で煮て作る「ピール」を作ります。
「ピール」は、主にお菓子やパン作りに用いるのですが、食べると柑橘の香りが口いっぱいに広がって私も主人も大好きなので一年分のピールを今のうちに作って冷凍しておきます。
早速作ったのがアールグレイとダイダイのピールを入れて作ったパウンドケーキ。
アールグレイも爽やかでダイダイピールも香り高く、美味しいパウンドケーキに仕上がりました。
ダイダイピールはチョコレートとの相性も良いのでこれからの時期、ダイダイピールを入れたりシャシャンボを入れたりして島ならでは、のチョコレート作りに励んでいます。